メタボリックシンドロームと複合生活習慣病

メタボリックシンドロームとは、「肥満、高脂血症、高血糖、高血圧」といった動脈硬化の危険因子を複数併せ持った状態のことをいいます。このようなメタボリックシンドロームの危険因子がいくつも重なると、ひとつひとつの症状は軽くても、動脈硬化が急速に進んでいきます。その結果「狭心症」や「心筋梗塞」「脳梗塞」などの重大な病気を引き起こしてしまうわけです。メタボリックシンドロームは命にかかわる病気につながる、非常に危険な状態のことをいいます。

メタボリックシンドロームと診断される、高脂血症、高血糖、高血圧といった生活習慣病や肥満が起こる背景には、多くの場合「食べすぎ」や「運動不足」などの生活習慣があります。食べすぎや運動不足の生活を送っていると、次第に肥満になり「中性脂肪」などの血中脂質や血圧、血糖値が上がっていきます。そしてメタボリック症候群ということに！ところが、残念なことに生活習慣病には自覚症状がほとんどありません。そのため「自分はまだ大丈夫だろう」と思い込み、不摂生な生活を続けているうちに、動脈硬化が進んでしまうのです。

人間の身体は、どんな人でも日々老化しています。それでも、自分の体をケアしてあげることで、長く健康な状態で使ってあげることができると思います。最近、メタボリックシンドロームとかダイエットとか、気になることが多くなる方も多いと思いますが、これをいい機会に脱メタボ、もしくはメタボ予防を気にしてみてはいかかでしょうか。